私はソフトマターの研究でX線小角散乱法という測定手法を使っている大学院生です。

 

自分の研究がニッチな分野で、研究始め(学部4年)は何から調べればいいのかわからない日々を送っていました…というのも、X線小角散乱法は日本語の文献が少なく、本屋に行っても専門書はそんなに置いてないのが現状です。

さらに、何の下積みもないまま専門書を読むのはハードルが高く、かといってググれば大先生たちの学術誌か、英語の記事がほとんどです。正直、何にも知らない学生はググって簡単に出てくる記事があれば、とりあえずそれに飛びつきたい(自分がそうだった)と思います。

実際、X線回折(XRD)とか電子顕微鏡(SEM/TEM)とか有名なものはググれば、簡単で分かりやすい記事が山のように出てきます。一方、X線小角散乱法は初心者向けの記事が少ない印象を受けます。厳密な説明は、すごい先生たちの学術誌や専門書に任せて、ここでは雰囲気がわかればいいかなぐらいの感覚で書いてみたいと思います。